最大100万円支給!時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)とは

こんにちは。東京都助成金サポートセンターです。
こちらのコラムでは毎回、皆様にとって役立つ助成金の情報をお伝えしていきます。
事業主の方、下記の様なお悩みを抱えていませんか?
- 社員のモチベーション確保のため勤務間インターバル制度を導入したい
- それにより生産性アップを図りたい
- 勤労管理のためのソフトウェアを導入したい
勤務間インターバル制度とは勤務終了後に一定の休息時間を確保し、ワークライフバランスを維持することで、残業で帰りが遅くなった際には翌日の始業(出勤)時間を遅らせる等の措置を行う制度のことを言います。
当センターにも多くのご相談をいただきますが、課題の打破のために厚生労働省が実施している雇用関係の助成金のひとつである「時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル制度導入コース)」の活用を推奨しています。
同助成金は資金繰りに苦しむ中小企業のための制度であり、上手く活用することで自社従業員のワークライフバランスの確保、生産性の向上といった課題解決に繋がります。
是非参考にしてください。
1.時間外労働等改善助成金とは
「時間外労働等改善助成金」とは、いわゆる働き改革=時間外労働の上限規制等に対応するため、生産性を高めながら働く時間の縮減に取組む中小企業・小規模事業者や、傘下企業を支援する事業主団体に対して助成金を支給する制度です。
同制度は労働基準法改正に向けた国の強化策でもあり、より多くの企業が働きやすい職場環境を作れるようにするものですので利用しない手はありません。
2.勤務間インターバル制度導入コースとは
「勤務間インターバル制度導入コース」とは、前述した時間外労働等改善助成金のうちの1コースであり、勤務間インターバル制度を導入し、従業員のワークライフバランスを維持し、生産性の向上に努める中小企業事業主を助成する制度です。
働き方改革関連法により、今年度2019年4月から本制度の導入が努力義務化されています。
3.支給金額
【上限額】
勤務間インターバル時間数に応じて上限は異なります。
①9時間以上11時間未満の場合:80万円
②11時間以上の場合:100万円
上記の上限額は、インターバル制度を「新規に導入する」場合です。
取り組み内容が「新規導入」ではなく、すでに導入済みで「適用範囲の拡大」または「時間延長」に該当する場合には、上限額は半額になります。
【支給額】
後述する「成果目標」を達成した場合に、支給対象となる取組の実施に要した経費の一部が、成果目標の達成状況に応じて支給されます。
対象経費の合計額に補助率「3/4」を乗じた額を助成します。
上限額を超えてしまう場合には上限額が支払われます。
尚、常時使用する労働者数が30名以下かつ、「助成対象」の取組で⑥から⑩を実施する場合で、その所要額が30万円を超える場合の補助率は4/5となります。
【成果目標】
支給対象となる取組は、以下です。
①新規導入
勤務間インターバルを導入していない事業場において新規に所属労働者の半数を超える労働者を対象とする勤務間インターバルを導入する
②適用範囲の拡大
既に休息時間数が9時間以上の勤務間インターバルを導入している事業場であって、対象となる労働者が当該事業場に所属する労働者の半数以下である事業場について、対象労働者の範囲を拡大し、所属労働者の半数を超える労働者を対象とすること
③時間延⾧
既に休息時間数が9時間未満の勤務間インターバルを導入している事業場において、所属労働者の半数を超える労働者を対象として、休息時間数を2時間以上延⾧して、9時間以上とする
4.支給要件
下記のいずれか1つ以上を実施します。
①労務管理担当者に対する研修
②労働者に対する研修、周知・啓発
③外部専門家(社会保険労務士、中小企業診断士など)によるコンサルティング
④就業規則・労使協定等の作成・変更
⑤人材確保に向けた取組
⑥労務管理用ソフトウェアの導入・更新
⑦労務管理用機器の導入・更新
⑧デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新
⑨テレワーク用通信機器の導入・更新
⑩労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新
尚、研修には、業務研修も含みます。
また、原則としてパソコン、タブレット、スマートフォンを導入することは対象となりません。
5.対象となる事業主
支給対象となる事業主は、次のいずれにも該当する事業主であることが求められます。
- 労働者災害補償保険の適用事業主であること
- 中小企業事業主であること
6.受給給までの流れ
①締め切りまでに交付申請書を提出(締切は2019年11月15日(金))
↓
②交付決定後、提出した計画に沿って取組を実施する
↓
③支給の申請を行う(締切は2020年2月3日(月))
助成金申請には専門的知識が必要です。
ご自身で申請すると、かえって時間がかかってしまったり、書類不備により受給できない可能性も高くなります。
また、知らずのうちに不正受給となってしまうという危険もあります。
特に今年からは不正受給に対する措置も厳しくなっているためリスクも大きくなっています。
自社業務に専念し、時間をかけずに確実に助成金を受給するためにも申請のプロにお任せください。
時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル制度導入コース)を受給可能かどうかは無料診断でお答えいたしますので是非お問い合わせください。
申請書類の作成や要件クリアのための指示等その他のサポートを含め助成金が受け取れるようにご支援いたします。